来訪の皆さまへ、これから踊りを始める皆さまへ。 藤間掬穂の想いと これまでの歩みをお話します。
日本の踊りを、伝統文化を、つぎの世代へ繋いでゆきたい。 その一心で生徒さんお一人おひとりと向き合いながら、早いものでもう半世紀以上が経ちました。 紫派藤間流の日本舞踊は、日本固有の伝統芸能である歌舞伎と一体のもの。 私どもの教室でも長唄、義太夫、常磐津、清元など歌舞伎の古典を中心に日々お稽古に励んでおります。 生徒さんは、若々しく美しい70代80代の女性から3歳の男の子まで幅広く通っておられますが 初めての方にはまず動きやすく着崩れない着付けからお教えし つぎには所作、歩き方、踊り…とひとつずつ身につけていただいています。ですから 「着物や和室でのマナーに自信をもちたい」「何かひとつ、和の趣味を持ちたい」 そんなきっかけから日本舞踊を始めていただくのも、よろしいのではないでしょうか。 一人でも多くの方に舞踊を通じて日本の伝統文化を伝えて行くことは、 私にとっても、これからの大きな使命であり喜びです。 日本舞踊との出会いが皆さまにとって、心豊かな人生を歩まれる一助になれば幸いです。
藤間掬穂 東京都大田区出身。 昭和26年より日本舞踊を始める。 昭和39年師範免許取得。現在紫派藤間流幹部。 ---- 大田区日本舞踊連盟副会長。 日本民俗芸能協会理事。 (公社)日本舞踊協会所属。 (社)清元協会(清元延志香)所属。 NPO法人「日本舞踊を楽しむ掬乃会」代表理事。 ---- ◎日中交流平和文化団派遣により北京・西安・上海で公演。 ◎昭和63年より「掬乃会」公演主催。 ◎平成2年より「藤間掬穂舞踊会」国立劇場大劇場で主催。 ◎文化庁委嘱事業「伝統文化親子教室」実施。
藤間流の師範だった母・㐂久乃の手ほどきで4歳から日本舞踊をはじめ11歳で藤間勘紫乃師へ入門。母が大病を患ったことから17歳のとき師範名執を取得し、母を助けるかたちで生徒さんの指導に当たりました。昭和43年、生まれ育った大田区に自身の稽古場を開講。以来半世紀以上にわたって日本舞踊の道を一筋に進んでまいりました。
昭和62年、初世家元である故・藤間紫先生が紫派藤間流を創流されると恩師藤間勘紫乃先生とともに移籍。歌舞伎舞踊の大曲や新作創作にも挑みながら日々、芸道精進を重ねています。5年に一度の「藤間掬穂舞踊会」をはじめ国立劇場大劇場における主催公演の開催もすでに9回を数えています。
現在は、教室での生徒さんの指導はもちろんのこと文化庁委嘱事業「伝統文化こども教室」の開催や、自ら代表理事を務めるNPOでの啓蒙活動にも展開。大田区を中心に地域の皆さまや子どもたちに日本舞踊と日本伝統文化の素を紹介することに持てる力を注いでいます。